1月の末にとある新製品を発表した。以前のモデルからほぼ1年たって、ようやく後継製品を出すことができたわけだ。それはいいのだが、12月に旧タイプを購入したという客から、購入店ではなく、別の販社にクレームが入ったそうだ。新製品が出るなんて聞いてないぞ!と。 それで思い出したのが、今を去ること30余年(げ!そんなになるのか)。初めて買ったプリンタのことだ。EPSON TP-80。PC-8001を購入してから1年ほど経っていたが、当時プリンタが欲しくてたまらなかったが、15万円ほどだからとても手がでなかった。それが多少安い価格になっていたものだから、思わずとびついた。金属シャーシのゴツイ奴、蹴飛ばすと足のほうが壊れるようなシロモノだった。 それから2ヶ月。新製品のMP-80が出た。サムネイルの写真がMP-80だ。 TP-80はドットインパクト、しかもアルファベットとカタカナ・数字、PC-8001のグラフィックスキャラクタしか打てず、左右に穴のあるファンフォールド紙しか使えなかったのに対し、新しいMP-80は各ドットを制御できて絵がかけるうえに、ファンフォールド紙以外にフリクションローラで普通紙にも印字ができるという優れものだった。TP-80は金属のプラテンだったのに対し、MP-80はフリクションローラにドットを叩きつける分、音が静かだ。しかも定価はほとんど据え置き。早まった。 だが時すでに遅し。諦めざるを得なかった。なにしろうさぎ亭主の真似をして、新製品発表の2週間前にTP-80を購入したという哀れな先輩がいたのだから。それと、MP-80はドットを1つづつ制御する分、TP-80よりも明らかに遅かった。 TP-80はそれから4年ほど後に熱転写方式のNEC PC-8825、さらには130桁のドットインパクトを購入するまで現役で使い続けた。もっともその間に、4色ボールペン方式のプロッタプリンタで遊んでいた時期もあったが。
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